どうもこんにちは!
大学受験の問題集「田村の現代文」の解説が全く理解できず、別冊の解答集を怒りにまかせてくちゃくちゃに丸めていたら友人も同じ事をしていた意外と短気ブロガーのムカイ(@eiichimukai)です。
「わかりやすく教えてくれるので助かる」
新規のお客様にそう言っていただける機会がありました(あ、私一応税理士です)。
それはそれで嬉しいことなのですが、それと裏表のセットで
「わかりにくい」
「説明が何もない」
ということが世にはびこっているのであろうと想像しました。
会計と決算書がパズルを解くようにわかる本
私は税理士でありながら、かつて簿記が嫌いで苦手でした。
大学に入って初めて日商簿記3級のテキストを手にし、独学で勉強を始めたところ、テキストのわかりにくさ、無味乾燥さが苦痛でしかたなかったです。
大学のサークルの先輩が簿記の講義をしてくれるということで、自分の疑問点が解消されるかと思い期待していたところ、テキストの説明そのままで失望したことも。
先輩もホントはわかってないのでは?と疑いました。
もう30年近くも昔の話ですが・・・
いまは日商のテキストがどんなものなのかは知りませんが、オフィシャルのテキストより数百倍わかりやすい本が出ているし、ネット上でもわかりやすい解説があることでしょう。
初学者にとってすごくいい時代になったと思います。
たとえばこの本。
当時この本が出てたらなあ!あんなに簿記に苦手意識を持たなくて済んだのに・・・
と思わせてくれる本です。
無味乾燥な知識の羅列が載っていて、それを順番に暗記して問題を解いて・・・
ではなく、「なぜ」そうなるのか、そのことは「全体像」のどの位置にあって、どういう意味を持つのか?ということにフォーカスされ、図解を交えて丁寧に解説されています。
これは著者の戸村さんがとりもなおさず初学者の立場に立ってものごとを見られているということの証でしょう。
戸村さんは平日毎日更新のブログを運営されているのですが、これがまた面白い。
日常の何気ないことを題材にしているのに、言葉のチョイスが自然で巧みなのでつい引き込まれます。
出版依頼が来るのも納得です。
Amazonの写真だと帯がついてないのですが、帯にはご本人の近影があります。
コンセプトは「中学や高校のクラスで大人しそうだけれどひそかに男子に人気がある感じ」だそうです。
(ご本人ではなく制作の方の言葉です)
これはまさに言い得て妙。
ジャケ買いもありですよ!
わからないをわかる
税理士の仕事として、財務諸表、経理、会計について経営者や経理担当者に説明をするというものがあります。
このとき、つい「相手もわかっているだらう」と思い込みがち。
「ふんふん」と聞いている社長だって、わかっているフリをしているだけかも。
よっぽどでないと「わからない」とは言わないでしょうから・・・
SNSなどでネット民の発言を聞いているとよくわかります。
「なるほど、ここでつまずいているのか!」
と思うことしばしば。
いかに相手の理解度に合わせられるか、が問われてくるんでしょうね。
そのためには「相手が何がわかってないかをわかる能力(気づきや想像力)」が必要なのかなと思います。