日本語直訳ロックの王様に謁見してきた

どうもこんにちは!
いざというときのためにコルセットと湿布を持ち歩いている腰痛持ち中年ブロガーのムカイ(@eiichimukai)です。

 

みなさんご存じの通り、音楽においてインストゥルメンタル(インスト)とは、歌なしで楽器の演奏のみのことである。

 

インストのCD出してないのかな。あれば買うんだけど」

とのN君の発言に私は思いっきりツッコんだ。

「いやいや、王様のインストって全く意味ないから!

 

 

洋楽ロックの名曲を、日本語に直訳して面白おかしく聴かせる王様

王様公式サイトより

地元ライブハウスM’AXA(マクサ)での、王様のライブの帰り道のことであった。

 

急きょ王様に拝謁する

マクサで王様のステージがあることを知ったのはライブ当日の午後

予定をやりくりして、急きょ参戦することに。

大相撲中継は横綱・稀勢の里の勝ちを確認して、そそくさとTVを消して準備。

 

会場で昔の職場の同僚・N君と偶然会う。

私と同学年のN君は沢田研二フリーク。

王様に関しては、特にファンでもなく、曲も聴いたことがなく、それどころか洋楽すら聴かないとか・・・

なぜ来たのか!?

(いろんな人のライブに一人でしょっちゅう来ているらしいことが判明。悲しい中年だ!(俺も))

王様とは

王様は1990年代にディープパープルの日本語直訳楽曲集、「深紫伝説」で鮮烈デビュー(残念ながら廃盤)。

洋楽ロックフリークを大いに笑わせ、その後もいろんなロックミュージシャンの直訳カバーを発表してこられた。

 

 

 

もともと顔がトランプの王様に似ていたことから、王様の扮装を始める(=即位)。

その昔、元レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジに会う機会があり、もちろん王様の正装で会ったところ、腹を抱えて笑われたという。
(ちなみにジミー・ペイジはNHK・できるかなのノッポさんそっくりなのだ)

 

と色モノ的な王様だが、演奏は本物中の本物で、ロックギターの名手たちのプレイを忠実に再現している!

で、ギターを弾きながら、英語を直訳した日本語で歌うというスタイル。

やっぱり歌詞カード読むより、ダイレクトに日本語で聴く方が伝わるし、インパクトがあるよね!

しかも訳が工夫されていて面白いし。

 

ギターはホントに上手く、ライブ当日も完コピからアレンジしたソロを弾きまくっておられた。

ディープ・パープルの「ハイウェイスター」(高速道路の星)ではキーボードの早弾きソロをギターで忠実に再現。素晴らしい。

 

ただ、ライブでは肝心の歌詞が聴き取りづらく、面白さが半減。

結果、N君には面白さが伝わらず、「インストなら買う」発言につながる・・・

手作り感満載のステージ

前半は弾き語り、後半はバンドでの演奏という構成。

バンドは固定メンバーではなく、開催地ごとに地元ミュージシャンを雇うスタイルのよう。

おそらくサポートメンバーのレパートリーの問題もあり、バンドでの演奏は後半のみ。

 

前半はMD(!)による打ち込み演奏をバックに弾き語り。

王様自身がいちいちMDプレーヤーのスイッチをオンオフし、そのつど微妙な間が・・・。

まあ、これも王様スタイル。

 

 

この日のセットリストを簡単に(覚えている限り)。

前半

ビートルズメドレー (カブトムシ)
ローリング・ストーンズ (転石)
クリーム (白あんこ)
レッド・ツェッペリン (鉛の飛行船)
ジャーニー (旅)
ヴァン・ヘイレン
イーグルス (鷲ら)

後半
クリーム
キッス (接吻)
ザ・フー (あんた誰)
ジミヘン
ディープ・パープル (深紫)

その他オリジナルなど

王様のおすすめはこれ

 

さて王様の歌声自体は、ハードロックにありがちなハイトーンボイスではない。

というよりむしろ野太く低い声と言える。

だから(マニアックな話をすると)レッド・ツェッペリンやディープ・パープルのカバーに関しては、演奏は完コピでもボーカルがコピーできないのはいたしかたない。

しかし、甲高いばかりがロックボーカルではない。

 

ワタシ的に思うに、王様の声質とキャラクターが一番ハマっているのがジミ・ヘンドリックスである。

こちらも残念ながら廃盤だが、このアルバムにはジミヘンのカバーが2曲収められている(Foxy lady(キツネっぽい女)とFire(火))。

ジミヘンの場合、ボーカルがもともとトーキング調というか、ギターの合間にぼそぼそつぶやいたり自由にシャウトするというスタイル。

これを王様がやるとみごとにハマっていて笑ってしまう。

ロックによく出てくる歌詞として「baby」というワードがあるが、王様はこれをすべて「赤ちゃん」と直訳している。

これがまた、ジミヘンの口調を真似しながらやられると笑ってしまうのである。

 

 

また、こちらはジョン・レノンのカバー。

Happy Christmas(幸せなクリスマス)はなかなか感動的な仕上がりになっている。

途中で交替する泉谷しげるさんの歌もいい味を出しているし、なんと言ってもバックコーラスの子供の合唱に感動するのだ!

 

 

CDもいいが、ライブではトークもふんだんに聞けるぞ。

時に笑いをくれ、時に感動をくれる王様。みんなも聴いてみようぜ!!